女子高生自殺の理由がカセットテープを通じて明かされていく衝撃作。ドラマ「13の理由」感想

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アメリカで異例の大ヒットしているというNetflixオリジナルドラマ「13の理由」を見た。

同名のヤングアダルト小説をドラマ化した本作は、自殺した女子高生ハンナが、自殺した理由を13本のカセットテープに吹き込み残していて、クラスメイトで主人公のクレイの元にこのカセットテープが届き、彼はカセットテープを通じてハンナの自殺の経緯を知っていく・・・。

7話くらいから先の展開が気になって一気に見てしまったが、終わってみれば、そこそこ面白かったけど、言うほど凄い面白いということもなかった。

原作小説では、クレイは一気にカセットテープを聞くらしいんだけど、ドラマでは実際の出来事が起きた現場を回って検証しつつ、少しずつカセットテープを聞き進めていくという構成になっているんだけど、ドラマ的にはこういう演出の方が映像的に見栄えがしたのかもしれないけど、やっぱりちょっと不自然というか、ちょっと聞き進めるの遅すぎるというか、グダグダしてるなと思ってしまってそこがマイナスというかいまいちのめり込めなかった部分かなと思うのと、自殺理由として弱い理由もいくつかあったと思っててそこら辺が引っかかりました。

ただ、多感な時期の複雑な人間関係の中で、不運が重なりハンナの心がゆっくり死んでいき自殺にいたっていくという過程は丁寧に描かれていたと思うし、自殺しようとしている人をどうしたら止められるのか、というようなことを考える切っ掛けになるドラマだったと思ってる。

ネットの感想を見ていたら、「この程度で自殺するとかメンタル弱すぎ」みたいなコメントをしている人がいたが、僕としては、自殺する理由としては十分な出来事だったと思ってる。

僕ら視聴者は、様々な登場人物の行動を多角的に知り得ているが、ハンナ本人の視点からは、かなり情報が遮断されているし、しかも17歳という子供以上大人未満の思春期の時期、傍から見たら大したことがなくても本人にとっては大きな出来事だったことは想像に難くない。(レイプされているの大したことじゃないと思うが)

複雑になっていく人間関係や、男子生徒達の不快感とか戸惑いとか、進路、家庭事情などなど様々なプレッシャーやストレスに晒される多感な時期に、いろいろと不運が重なっていき、頼れる人もいない・・・と思い込んで、ハンナは自殺という選択肢を選ぶわけだけど、その虚しさや悔しさみないなものは十分に伝わってきたと思ってる。

そして、じゃあどうしたらいいのか?ということにも一応の答えを出していて、声掛けが大事だという結論なんだけど、本当にそれしかないんだろうと思うし、この結末こそがこのドラマの最高の部分なのかなと思ってる。あと、若い役者たちの演技もよかったと思ってます。

あと、個人的には「ギルモア・ガールズ」のレーン役のケイコ・アジェナが、女教師役でこのドラマに出てたのがちょっと嬉しかったです。

今まだ「ギルモア・ガールズ」は見てる途中で、「ギルモア・ガールズ」の中ではまだ女子大生なんだけど、10年以上前のドラマなので、今では30過ぎてるおばさんなんだよね。