「赤鬼はもう泣かない」感想

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第5回小学館ライトノベル大賞審査員特別賞受賞作。著・明坂つづり。ガガガ文庫「赤鬼はもう泣かない」を読んだ。

帯には、麻枝准絶賛「ここまでキャラとギャグが書ける作家はなかなかいない!!」となっている。

第5回小学館ライトノベル大賞のページ」では

『ここめが生き肝を食べた。』  堀北パルプ

となっており、発刊にあたって、タイトルも著者名も変更しているようだ。

同著者の「女子高生店長のコンビニは楽しくない」が面白かったので読んでみた作品だが、結論から言えば微妙な作品だった。

内容は、主人公の父親が垢嘗めという妖怪で、父親は主人公が産まれる前に疾走しており、母と二人暮らしだったが、垢嘗めの性癖が出始めたところで、母に捨てられ、妖怪が集められた学校へ強制的に転校させられるという話。

第5回小学館ライトノベル大賞のゲスト審査員が麻枝准で、審査員特別賞となってるだけあって、どことなくKey作品っぽい雰囲気の作品だったように思う。イメージとしては「AIR」みたいな感じだった。

ストーリーそのものはそんなに悪くない感じがしたが、話に練り込みが足りない感じがしたのと、説明不足が多い感じがして、全体的に稚拙さを感じた。

その後に発売される「女子高生店長のコンビニは楽しくない」は、なかなか面白かったので、やはり最初から編集がついて書かれた作品は大分違うんだなと思わされる。

「響け!ユーフォニアム」の武田綾乃も、日本ラブストーリー大賞隠し玉のデビュー作「今日、きみと息をする。」では、全体的に稚拙な感じの内容だったのに、「響け!ユーフォニアム」で大きく化けてるので、編集の力は大きのかもしれないと思う。

「女子高生店長のコンビニは楽しくない」は、個人的には結構好きだったのだが、「女子高生店長のコンビニは楽しくない」の完結となる第4巻発売から、丸2年が経って音沙汰がないところをみると、もう新作とか出ないのかなと少し残念ではある。

「女子高生店長のコンビニは楽しくない」は、更にギャグが冴え渡ってるし、題材的にもキャッチーなものになっていたと思うので、個人的にはお勧めです。


ガガガ文庫 赤鬼はもう泣かない(イラスト完全版)

ガガガ文庫 赤鬼はもう泣かない(イラスト完全版)